中津幼稚園の教育とは…
あたり前のことがしっかりできる調和のとれた子どもを育てる
何でもみんなで分け合うこと。ずるをしないこと。人をぶたないこと。
使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
ちらかしたら自分で後片づけをすること。人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたら、ごめんなさいと言うこと。
食事の前には手を洗うこと。トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
毎日少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、釣り合いのとれた生活をすること。
歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと。
おもてに出る時は車に気をつけ、手をつないで、
はなればなれにならないようにすること。
中津幼稚園では、そんなあたり前のことが、しっかりできる
調和のとれたこどもを育てたいと願っています。
ロバートフルガム著
「人生で必要なことはすべて幼稚園の砂場で学んだ」参考
自ら考えて行動できる子どもを育てる
主体的な活動を通じて、「自ら考えて行動できる子ども」
の育成を大切にしています。
そのため、あらゆる活動の中で、子どもが、
①「たのしいな」「面白いな」と感じられる(感情)体験を
多く与えることによって、
子どもは、
②「もっとしてみたいな」という意欲がたくさん出てきます。
そして、
それらの活動ができると、子どもの自信につながります。
自信が出てくると、
③「もっと上手になりたいな」という知能の発達に繋がり、
工夫することで脳が活性します。
すると自然と、
④「みてほしいな」という感情が起こって、
自分で考えた表現をするようになります。
子どもたちのこういった発達の過程を大切にし、
中津幼稚園では、運動遊び、造形遊び、表現遊びなど、
こどもの主体的な活動を通して、
「自ら考えて行動できる子ども」を育成するよう
カリキュラムを作成しています。
幼稚園での三大行事である「運動会」「作品展」「お遊戯会」は、
一年の中で、それに費やす時間は大変大きいものです。
そのため、どんな内容の活動で、その三大行事に取り組んでいるかは大変重要です。指示待ちの活動が多ければ指示待ちの子が育つ可能性は多くなります。
お遊戯会を、例にとりますと、一般的な園で実施するお遊戯会では、あらかじめ台本やCDがあり、先生の言われた通りのセリフ、振り付けを、そのまま真似して、子どもたちは、演じることになります。
さらに衣装も役柄で固定しているので、本番では、その役以外の活動は、できないことになります。主役の王子様、お姫様をやりたかったけど、私はキノコ役しかできなかったなどです。発表会を迎えるまでの期間、毎日この固定した役柄だとしたら、子どもたちの気持ちはどうでしょう?自分で考えたセリフでもなく、表現でもなく、ただ音楽を聴いてかわいい衣装を着て踊る。幼稚園でいうところの「お遊戯」という概念では、子どもは、この程度の能力しかないと考えているからこういった発想がでるのかもしれません。
中津幼稚園では、こういった点を考慮し、子どもたちが自ら考え行動できる活動内容を吟味し以下の点を配慮しています。
①場面にあった音楽を感じる。
② その役柄の心情について音楽を通して表現する。
③一緒に演じる仲間と違う表現を評価する
④ 役を表現するため小道具を使い固定する衣装は使わない。
⑤ 全員がその題目のすべての役柄が演じられるので、
クラスの半分が欠席しても活動(発表会)は成立する。
⑥ 発表会が終わって、一週間後に楽しいことは
子どもたちは再現したいと望むため、
ミニミニ発表会を実施しますが全員が役柄を入れ替えても活動が成り立つ。
⑦子ども同士のかかわりを大切にして個性を尊重する。
⑧役になりきって演じている子が、役柄に入り込んでいるため涙する子もいる。
⑨ 卒園近くなった時にこどもからまたやりたいとの声が上がる。
⑩表現をしている時に、サポートの必要な子に対して、
子どもたちがその子を応援し、一 緒に助け合っている。
自ら考え行動することは、すなわち生きる力のことであり、場面、場面での様々な問題が起こった時や初めて出会う場面でどう対応するか、どう解決するかの能力や応用力を身につけることです。ただ与えられたことを、指示されたことをやっているだけでは、自ら考える力(生きる力)は育ちにくいものです。
そして、さらに大切なのは、子どもは、子ども同士の関わりの中でこそ、社会性が育ち、自らも成長するということです。すなわち問題が起こった時に、それを仲間と相談しながら克服していくという環境=子どもが自ら考える機会の場を与える教育なくしてその成長はなしえません。先生から単に指示されて動くのでは、この点が根本的に異なります。
大きな行事を経て子どもが大きく成長するには、その過程が大切で、その活動を通して子どもの何を伸ばすかを常に意識することが必要です。
本園では、日々の活動を「〇〇しています」ではなく、次につながるよう「どのように与えていくか」で子どもの可能性の芽は大きく変わっていくと考えています。友達との日々の関わりの中で、子ども自らが考え、ともに育ちあうように発達過程を大切にした活動の楽しみ方を日々行っています。
課題遊びと自由遊び(設定保育と自由保育)
保育では「遊び」という言葉がよく使われます。「あそび」であるのだから、特にねらいも必要でなく、子どもが自由に遊ぶこと自体に意味があるとする考えもあります。
「あそび」であれ「学習」であれ、「楽しい」と子どもが感じない限り能動的にはなりえないものです。課題遊びも自由遊びも子どもたちには必要で重要なのは、名称でなく子どもの心の動きです。
どんなに保育者が「たのしい活動(あそび)と準備しても、子どもがそう感じてくれるかどうかとなると話は別です。活動のねらい(保育者の意図)をいかにすべての子ども達に「楽しい」と感じながら取り組んでくれるかとの観点で工夫することが大切です。
園長 斉郷浩之
下記の園だよりにて、毎月の園長の想いを綴っていますので、ご覧ください。
≪令和1年度≫
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
≪平成30年度≫
1月 | 2月 | 3月 |
≪平成29年度≫
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10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |